http://ralf-halfmoon.jugem.jp/?eid=284センセーショナルなタイトルではありますが、昔、数誌で記事を書いていた身として異議をば。
>■ネットは見たい情報「しか」手に入らない
ポータルとしての優位性は雑誌の方が断然上ですが、必要な情報と不要な情報の切り分けが出来ない点ではいかんともしがたいところが。
垂れ流しにされる情報より、ユーザーが必要とする情報をユーザーの意思で精査、選別出来るという点では、この件に限らずネットの優位性は揺るぎないモノです。……まぁ良い意味悪い意味もありますが、ユーザーからしてみれば要らない情報は要らない訳で、「しか」と言い切るのは少し問題があるような。後述しますが、雑誌では得られず、ネットでしか得られない情報もある訳ですし。
>■雑誌の情報は分かりやすい
ぶっちゃけ、プロの編集者だから、というのは正直幻想です。ていうか書いているのはライターですがな。基本、編集は記事の方向性すら口出ししません。しかも、記事を書いているライターも、メーカーから届くテキスト素材を弄っているだけで、勝手な解釈による補記は行いませんし許されません。要するに「開いている」だけです。それを「分かり易い」と呼ぶのは流石にどうかと。まぁ確かにテキスト素材の日本語がアレなケースも稀にありますが、それでも精々ケアレスミスの範疇だし。
また、メーカーサイドが出版社サイドにも公開しない、あるいは解禁日を指定されている情報には全く手が出せません。そう言ったモノが絡む情報は手を出さずバッサリと切ってしまうのが通例で、突き詰めると雑誌も、メーカーのページで公開している情報と同じモノしか扱っていません。
> ■雑誌のほうが速報性は上
流石にこれは現場の声を知らなすぎで吹かざるを得ない。こんな楽観的な編集部があったら拝みたいくらいです('A`) そんな事を言ってる危機感のない雑誌なんて、ありません。
速報性で圧倒的に不利な記事の代表的なモノが、攻略記事です。ネットの速報性に押されていまや廃止ないし縮小ですよ。発売日のその日に完全攻略チャートがネットに上げられる現状には全く太刀打ち出来ません。
しかも、雑誌の情報は、
どんなに早くても発売日の一ヶ月前です。記事を書き、本になるにはあまりにも時間が掛かります。
その間に発売日が変更になったり、値段が変わったりしても、雑誌にはもうどうにもなりません。こういった情報は、ネットでしか得られません。雑誌は常に後手か、あるいはあえてガン無視になります。そもそも一誌独占の速報なんてモノは、実は意味はありません。何故なら雑誌に載った情報がそのままネットに流れてしまえば、独占の意味もなくなりますし、雑誌を読まなくてもその情報を共有出来るのですから。
雑誌側はもはや、速報性では完全に白旗を揚げているのが現状です。
それ故に、オリジナル画像によるピンナップと言ったビジュアル面の強化や、スタッフへのインタビューなど、速報性に囚われない、
資料性で価値を持ったコンテンツへの道を進んでいます。そう言った点では確かに雑誌の方に圧倒的な優位性があるのですが……
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糸冬
2008/11/18(Tue)
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