B子 \みなさん、聖(セイント)☆性夜/ ゴチン☆
B子 「いったーい、ご主人様何すんのぉ?」
ご主人様「何じゃその挨拶はっ」
B子 「いや、だって」
B子は外の夜景を指し、
B子 「遠くに見えるホテルの窓の灯の数だけ盛っているカップルがいると思うと、もうじっとしていられなくって」
ご主人様「…俺はこんな最低な猫又は見た事無いわっ」
B子 「つーかご主人様、こんな日だというのに何故自宅にいるのです」
ご主人様「聞くな…」
ご主人様、ちょっと疲れ気味に俯く。
B子 「ご主人様はイケメンの部類に入るのに彼女の一つもいないんですか」
ご主人様「悪かったなっ」
B子 「何でしたらあたしが一晩お付き合いしてもいいんですよ」
ご主人様「獣姦はもう勘弁してください」
B子 「何ならお嬢様でも誘えば良かったのに」
ご主人様「無理」
ご主人様はA子の部屋を指した。
ご主人様「新しいモンハン買って以来、ずうっと引きこもってるし」
B子 「実家でも新作が出る度、クリアするまであんな調子でしたねぇ」
ご主人様「まぁこんな日くらいはゲームやらずに出てくれば……」
その時、A子の部屋の扉が開かれた。
部屋の中から、すっかりやつれたA子がPSPを両手に持って現れ、おぼつかない足取りでご主人様たちの元へやってきた。
ご主人様「ど、どうしたっ」
A子 「…クリア…した」
バタンQ。
A子はそう言って倒れ込んだ。
ご主人様「うおぉぃっっ!廃人ってレベルじゃねぇぞっ!」
驚いたご主人様はA子を抱えて部屋に戻した。
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2時間ほどしてA子は目を覚ました。
A子 「あれ。ご主人様?」
ご主人様「やっと目を覚ましたか」
ベッドの横にいたご主人様は呆れつつ、どこか安心した笑みを浮かべた。
ご主人様「お前なぁ、ひょっとして徹夜でプレイしていたのか?」
A子 「最後の奴がなかなか倒せなくて」
ご主人様「まったく…」
ご主人様はため息をついた。
ご主人様「ゲームは一日一時間って言うだろが」
A子 「HAHAHA」
ご主人様「只でさえ体調を崩しやすい時期なんだし、こんなので無茶するなよ」
A子 「…スミマセン」
A子にしては珍しく素直に謝った。
体力が低下しているのですっかり弱気になっているのであろうか。
あるいはご主人様のその表情に何かを感じたのであろうか。
ご主人様「とにかくだ。これからはこんな無茶はするなよ」
A子 「はーい」
ご主人様「あと、だ。良い知らせと悪い知らせがある」
A子 「え」
ご主人様「先にどっちを聞きたい?」
A子 「良い方を」
ご主人様「今夜はクリスマスイブだ。お前さんがこんな調子だから料理とかは全部俺が用意した。豪勢なディナーだぞ」
A子 「わーい」
ベッドに寝たままA子は小躍りした。
ご主人様「今年は喧しいのが3人も増えたからな。ちょっと奮発した」
A子 「ちなみに去年のクリスマスは?」
ご主人様「仕事で遅くなったから二郎三田本店でヤサイマシマシを…って喧しいっ」
A子 「それはそれとして、悪い知らせの方は?」
するとご主人様はA子のPSPを掲げ、
ご主人様「さっきお前が転けた時に壊れた」
A子 「オアーッ!!」
ベッドの上で絶叫するA子。
ご主人様「心配するな、モンハンのUMDもメモステのデータも無事だ」
A子 「ここの家ってPSPが壊れる呪いでもあるんですかっ!」
ご主人様「知るかっ」
ご主人様は苦笑いした。
ご主人様「無茶した罰と思え」
A子 「うえええ」
ご主人様「はいはい泣くな泣くな」
そう言ってご主人様はリボンの掛けられた箱を取り出した。
A子 「なんスか?」
ご主人様「クリスマスプレゼントだ。晩飯食ってから3人に渡そうと思ったが、とりあえずお前さんには先に渡す」
A子 「はーい」
ご主人様「泣いたカラスがもう笑ったか。現金な」
A子 「貰えるモノは貰うのが私の流儀です」
資産家の娘とは思えないセコさにご主人様は苦笑いする。
A子はためらいもなく箱を開けた。
A子 「…なんスかコレ」
A子は箱の中身を観て固まった。
ご主人様「嬉しいだろ」
A子 「イヤ、この流れだと新しいPSPとかじゃないんですかっ!
どう見てもこれ懐かしのリンクスじゃないですか!」
ご主人様「レアだぞ、しかも未開封」
A子 「どこから見つけてきたアンタッ!」
ご主人様「馴染みの喫茶店のマスターが物持ちが良くてねぇ」
A子 「物持ちが良いってレベルじゃねぇぇ! イヤ確かにレアすぎてヤフオクで出品したら好事家か食いつきそうですけどね!」
A子にしては珍しくツッコミが激しい。
A子 「ていうか持ってますよあたしもっ!」
ご主人様「そういやそうだったな!」
ご主人様は笑いながら、新しい箱を差し出した。
ご主人様「冗談だ、ほれ新しいPSP」
A子 「あ…」
A子の目が輝いた。
A子 「ナニコレ、ハンターズモデルじゃないですかっ!」
ご主人様「クリスマスプレゼント用に買っておいたんだがな。…俺用に」
A子 「自分用かいっ」
ご主人様「まぁちょうど良いと思って。どうだ」
A子 「わーい、さんたさんありがとー」
ご主人様「棒読みで礼を言うな」
A子 「冗談です」
A子は起き上がって頭を下げた。
A子 「サボっていたのに済みません…」
ご主人様「いつも世話になってるからな、気にすんな」
C子 「あのぅ」
そんな時、部屋の外で様子を窺っていたらしいB子とC子が呼びかけた。
ご主人様「おう、A子ならもう大丈夫そうだぞ」
C子 「それはよかった」
C子がほっと胸をなで下ろす。
B子 「起きるまでご馳走お預けだったしねー」
ご主人様「食い気しかないのかい」
ご主人様は呆れ気味にいう。
B子 「だって旨そうだし」
C子 「ボクもおなかが…」
A子 「ハイハイ」
A子はベッドから起きた。
ご主人様「大丈夫か」
ご主人様はまだふらつくA子の手を取った。
A子 「私もお腹が空きました」
ご主人様は思わず笑った。
ご主人様「それじゃあ、みんな、」
Merry Christmas ミ☆
° .☆ ゚ ° ゚ ゚
° ,个、 ° 。
ノ ♪ミ ゚ 。 みなさんも楽しいクリスマスが過ごせますように…
イ 彡※ヽ ° °
.ノ,● ※☆ミゝ゚ ゚ ゚ 。 。
彡 ※,, †,, ヘ
ν※ ,,★,,※ ∧_∧∧_∧ ゚ ゚ ゚ 。 °
⌒⌒i⌒i⌒ ( ・∀・) ´∀`)
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糸冬
2010/12/24(Fri)
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コメント(1)
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ちなみに12月の頭ぐらいに、山手線のADトレインにどっかの製薬会社が新生児2ヶ月目の予防接種だかなんだかの広告を出してたんだ。
最初は何でこんなに力いれてんだと思ったさ。
・・・・・・この時期に仕込んで十月十日+2ヶ月って事に気づくまで、大してかからなかったがね。
名前 : ななしさん
URL 2010/12/24(Fri) 削除 ▲